ALASKA HOODIE  W/F or S/F
        
       
        
                        
                    27,500円(税2,500円) 〜 41,800円(税3,800円)
          
        
                
                        
                        
          アラスカフーディーの3作目が完成しました。
*NASVYは今季初回生産分を掲載しています。マイサイズがソールドの方は次回生産をお待ちください。(W/FのS.M.サイズは初回限りの生産です)
*STAY BLACK と SILVERADO の初回生産分が完成いたしました。
発売は10月25日午後9時からスタートします。
マイサイズがソールドの方は次回生産をお待ちください。
(NASVYと同様にW/FのS.M.サイズは初回限りの生産です)
NICE NASVY
ビンテージに追いつきたくて、ディテールをなぞりました。今回も新事実を発見したりして、アップデートを重ねました。
カラーについては、最初からフェードした感じに作るのはなんか違う気がしてて、染工所で聞いた 日光で青が抜けて赤が残るネイビー を採用しています。アラスカフーディーは、言ってしまえばアフターフーディーのレプリカです。でも僕たちが再現したいのは、ディテールだけじゃなくて、SUREがビンテージみたいに、誰かのお気に入りになって、ヨレヨレになって、ゾンビになって…それでも大好きだ。みたいな存在になることです。もし到達できたら…それは「ナイスナスビー」です。
STAY BLACK
いつまでも黒のままでいたい。ナスビーで学んだサンフェードの仕組みを応用して、赤を減らして黒に染めました。もちろん、実験もしましたよ。ナスビーが焼けても、黒は変色せずに黒のまま。これに、ステッチ周りの当たり感だけ追加されて行くと… まさに理想的ですね。
STAY BLACK, NOT SUN FADED CLUB 新規会員募集中です。 
THE SILVERADO
糸から作ったフルオリジナル。今回は糸番手を変更したので、2種類の糸を紡績しました。1本を2本にした本体の糸と、2本を1本にしたリブの糸。これはチャンス!だと思って黒の比率を変えました。念願だったツートーン。 まさに、キングオブフーディー!
遠慮せずに思いっきり作ったら、ちょっと高くなっちゃったけど、許して欲しいです。
*Silveradoのみ特別価格での販売となります。
*ページ下部に画像を追加しました。ポエムをワープしてご確認ください。
以下、ALASKA HOOHIE 本編です。
もう、これ以上のアップデートは無いだろうと思っていたのですが、やっぱり、アフターフーディーの沼は深かった…
アメリカ人は大雑把で、適当。ラッキーを繋いで生きている。言い換えれば、合理的なんだと思っていたんだけど、僕はもうやめにします。彼らの意思は、肉眼じゃわからない。ルーペを覗いたx25の世界は…マジかよ。でした。
大掛かりなアップデートですが、ミクロでマニアックな話が続きます。
着心地、サイズ感は変わりません。信じてるからいいよ。の方は、今すぐカートに入れてください。笑 ただ、ソウルが乗っているとカッコよく着てもらえると思うので、簡単にご説明します。
まず、生地が変わりました。
厚みや質感には満足していましたので、変更していません。表糸を1本から2本に…ルーペで見ると確認できるレベルです。そして、リブは2本を1本に。これはビンテージと同じ設計です。…なんでか?は正直わかりません。糸を何種類も使うのは合理的なアプローチじゃないので、なるほど!には至っていないのですが、きっと理由があるはずです。
次に丸胴、裾リブ、小丸リブ。
糸の変更に伴って、編み機の選定をもう一度行いました。ちょうどXLになるように… はい。確信犯です。
XLサイズに合わせて丸胴で仕上げています。もちろん裾リブも。何回か生産を重ねてデータが集まり、ようやく実現することができました。
そして、袖口の小丸リブ。これは念願だったので、嬉しいアップデートで、ビンテージにグッと近づきます。何よりも見た目が美しい。継ぎ目がないので、テンションが均等でナイスです。
*ボディの脇ハギについて。XLサイズは筒編み3点セット。S〜Lサイズは脇ハギ有りです。ビンテージにもあったり、なかったりします。
これは、なんていうミシンだ?
アラスカファーストチャレンジの時です。あまりにも上手くいかなくて、なんでだ?ってビンテージを観察していると、ジャスミンが気付きます。「なんか、チェーンステッチなんですけど…」 これは、ダブルステッチの奥にある、地縫いの話。普通はロックミシンなんだけど… 
「そんなミシンある訳ないだろう」くらいに思っていましたが、この普通というのは現代に於いてという解釈が正しくて、調べてみたらアフターフーディーの時代は全部チェーンステッチでした。
チェーンステッチをかけながら、メスで生地端をカットする。という機構なのですが、1940〜1950年代のミシンの特定には至っていません。ただ、1960年ごろのカタログ(ミシンの)にはサブクラスとして記載があります。
ジーンズやTシャツにはロックミシンが使われているので、なかったわけでは無いけど、使わなかった理由があるのだと想像しました。
僕たちは、この新事実を再現するために、ミシンメーカーに問い合わせをしました。幸運にも、同じ機構のミシンはある。とのこと。
ただ、売ったことは無い。って…笑 それくらいマイナーなんだと思います。いくつかの調整をしてもらって、運用に成功しました。
僕はふと気になって、メーカーに聞いてみました。ロックミシンの形をしてて、縫い上がりはチェーンステッチ。ロックミシンは生地端をかがる為にかけるんだけど、その機能はない。つまりロックじゃない。だけど、生地端はカットしてる訳で、ロックといえばロック… だけど、チェーンステッチ….「これは、なんていうミシンですか?」 「メス付き環縫いミシン…気の利いた名前はないです。」 今後、名前が決まったらご報告します。笑 
そうだったのか!!
このニューマシーンが僕たちを新しい世界に連れて行ってくれました。縫製の工程としては、さっきのチェーンステッチの上からカバーステッチをかけます。表側は縫い目を跨ぐようにダブルステッチ。裏側はその針の間でジグザグに糸が走ります。これで、生地端をカバーするから、チェーンステッチだけでOKなのか… という気付きがありました。きっとこれは正解です。
ただ、ほんとうの正解はもう少し深いところ。チェーンステッチだけなので、生地端がフリーの状態。カバーステッチをかけると潰れてくれるのです。特にダブルフェイスの場合に効果抜群でした。縫い目も固くならないし、ファーストアラスカの時には曲がれなくて苦労したのに… めちゃ曲がれます。笑 
というわけで、今回のアラスカはステッチ順もアップデートして、ビンテージと同じルートでかけています。さっきのチェーンステッチは奥に隠れて見えないけど、そこで曲がるのか!というのはマニアックだけど面白いです。
東大阪でヒモマシーン
ある日、デッドストックのスウェットパンツを手に入れました。カリフォルニアンズを企画している時です。当時の質感がそのまま…僕はとても幸せです。笑 タタキタグ期の個体だったのですが、ヒモが特徴的でした。固くて太い。良くみてみると編んであるぞ…。
そうか!スウェット生地を編むんだったら、ヒモも編むのか!と感動して、他のビンテージと比べてみます。まず、ランタグ期のものと一緒でした。ってことはもしかして… そう、サンフェード ゾンビー ナスビー アフターフーディーもランタグ期です。かなり縮んでいましたが、組織は同じです。
こうなったら、やるしかない。Amazonでリリヤンマシーン(手動)を見つけてテストします。おおぉ!バッチリだ。これをスタッフ全員分買って、みんなで回せば... というのは嫌われそうなので、だったら、アラスカフーディーのオマケで付けて、みんなに編んでもらうのも楽しそうだ...なんて想像もしたのですが、出来ない!ってDMがたくさん届きそうです。だって、みんなの女子力はそんなに高く無い。笑
冗談はさておき、何年か前にアパレルマシーンショウで紐編み機が展示されてたのを思い出して、名刺ファイルの中に会社を見つけました。早速問い合わせてみると、「現物送ってくれたら、確認しまっせ」とのこと。僕は早速、さっきのデッドストックの紐を送ります。「うん、これなら間違いなくできる」 って返事をもらったので、「在庫はありますか?」って聞いてみました。「え?ウチは全部ワンオフ、特注ですわ」 …素晴らしい響きだ。笑  
この後、糸番手を調べて、発注。どうせだったらってUSAコットンを選びました。 数ヶ月後、試作が届き、あまりの完成度にびっくりしました。本当にそっくりです。
「せやけど、70年前のヒモを再現したいっていうのは珍しいリクエストやったね」
後日、御礼も兼ねてお伺いしたのですが、紐の用途は様々で、工業用(金属)から医療用(特殊素材)まであってワンオフじゃないと対応できないとのこと。この精度で仕上がるのにはなるほど納得です。想像よりスケールの大きい話になりましたが、糸セットしてボタンを押したら、自動で出てくるヒモマシーンの完成です。
つまり、僕たちはアフターフーディーのデッドストック状態に近づいている…フーディーの紐はどうせ抜いてしまうからって、なんだっていいワケじゃない。かっこいいのができました。魂は細部に宿るって信じてます。お願い抜かないで。笑
ウィンスの不都合な真実(生地染色の話)
今年の生地には特徴があります。ウィンス染色期で染めたときに出来たシワがそのまま残っています。
ウィンス機の歴史は古くて、僕達が夢中になっている1940〜1950年代のビンテージはみんなウィンスで染めていました。
僕の大好きな、星降る染工所は今でもウィンス染色機のみを使っています。
液流ジェット(後発機)も使っていたけど、毎日染めていれば、どちらが良いのかを知っていて、生地が死ぬからって液流ジェットは止めてしまいました。随分と思い切った話ですが、彼等にとってウィンスで染めたスウェットこそが本物なわけで… まるで、時代が逆転しています。
ウィンスの構造は単純で、浴槽があって、ローラーが回るだけ。オートメーションなものは付いていません。という事はそれだけ手がかかります。水温が安定するからという理由で、作業開始は早朝5時。1日の大半をここで過ごして、常に色味を調整しています。
完璧なプログラムがあるわけではないので、編み上がった生機を精錬して、オイルを抜いて、縮め、染料を投入したらpHを変えます。生地の重さは150キロにもなるし、答えは水の中。だから、“フーリングダイ”なんだって。まるでブルースです。
ただし、ウィンスには避けられない欠点があります。水を吸った生地は10%以上縮み、寄り、絡み、シワが生まれる。そこに染料が入ると...生地ごとに違う、コットンのことや、気温、理由は複合的な要因ですが、シワが残ることがあります。それがウィンスの不都合な真実です。
あくまで、上手に染めるという観点で言えば、シワはない方が良い。だけど、便利な方法は生地が死ぬからって、捨ててしまいました。
完成を支えているのは、染工所の心意気なんだったら、このまま販売するのが正解だと思いました。ビンテージにも発生している個体がありますが、見慣れたものではないと思います。シワについては個体差があって、はっきりとわかるものを”WILD WINCE” あるといえば、あるねを”MILD WINCE” の2種類に分けて販売することにします。
神経質なタイプの方は、次回生産をお待ちいただいても良いです。ただ、もしかして、セルビッチデニムの織キズが気にならなかったり、ワークブーツのシボ感が左右で違っても愛せるタイプなら、ウィンスの不都合な真実だって「そうか、これがウィンスの証か!」なんて思ってもらえたら嬉しいです。
さて、全然簡単な説明になりませんでしたが、つまりこんな感じ。
ダブルフェイス ( W / F )
14.4オンスの生地を2重で使用しています。つまり28.8オンスです。
このウェイト感はみんなに自慢できます。笑
シングルフェイス ( S / F )
アフターフーディーのディテールはそのままに、1枚で作りました。
いつものスウェットの厚みです。
ワイルド ウィンス (WILD WINCE)
シワがはっきりとわかるものをセレクトしています。
マイルド ウィンス (MILD WINCE)
シワがわかりにくいものをセレクトしています。
*このシワは、染色の際にできたもので、折り目の谷部分が濃く染まることで“シワ”としてメモリーされています。箇所や濃淡には個体差があります。洗濯によってある程度は目立たなくなるかと思いますが、感じ方には個人差がございます。 ご理解のうえ、ご注文いただけましたら幸いです。
*シルバラードのついては、糸を作る段階で色味を作っていますので、マイルドとワイルドの振り分けはございません。
サイズ感について
もともと、アフターフーディー( W/F )はアウター用に設計されました。
身幅を大きくとっていますのでザックリと着ていただくのがオススメです。
洗濯で着丈と袖丈に縮みが出ます。2〜3センチほどです。
        
                
                        
                
                
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