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SURE'S In 1940, the athletic T-shirt was born.
7,700円(税700円)
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SURE'S In 1940, the athletic T-shirt was born.
7,700円(税700円)
1940's USN REVERSIBLE T-SHIRT

このビンテージを紹介しようとすると、おおよそこうなると思う。US NAVYのリバティーといえば、これだよね...

xxdevelopmentではパターンや縫製の打ち合わせが始まった。主題はやっぱり「Tについて」だった。僕たちは20世紀前半を想像してる。きっとそうだという話に終わりは無くて、正解もない。ただ、誰かがどこかで何かの為に作ったのは、間違いないと思う。

今回、Tcb Jeansと共同制作したリバティーから見えてきた、もう少し深い話があります。

リバティーヒルズ白書 スピンオフ
”In 1940, the athletic T-shirt was born"

人間を無視した直線的なカッティング、おまけに前後が無く、ファーストサンプルを作り終えた僕たちは順番に試していく。

なんじゃこれ? 笑

実に着にくい。真上に存在するはずの肩線は前側に振れ、おかげで後裾は上がる。その肩線は、首から真横に伸びていて、傾斜0度の超絶いかり肩である。
両手を広げ、Tをキープすれば余計なしわが消えるが、およそ人間用とは思えない。袖を調べてみた。アームホールは24センチ前後と、現代にも通じるスペックだ。ただ、袖は身頃についている。そう、さっきの傾斜0度の肩先に...

両手を下げてみよう。人間らしく。笑

首から脇の下へ大きなシワが入る。肩は袖に引っ張られ圧力に変わる。なんじゃこれ?の原因はこれか?Tシャツをひっぱるかどうかは、人それぞれだと思っていたけど、これは、引っ張るしかないだろう...いや、もうすでに引っ張ってることになっているのか...

正直に言うと、ここにビンテージが無かったらこんなことにはなっていないのだろうけど、作ってしまった。

現代生まれの僕たちには初体験の着心地だったけど、鏡に映ったTシャツは雰囲気抜群だった。まだサンプル段階で修正を加えることもできる。だけど、着心地なんてどっちでもいい。このTシャツの不自由さ、当時のフィット感。これこそが正解だと思ったんだ。

目論見はあたり、おおむね好評価。よくぞやってくれたって。そのまま作っただけじゃん。っていえばそうなんだけど、結構、勇気が必用だったんだ。おかげで、シュアーのインディペンデントなアプローチは成功しました。

さて、ここからが本編です。(スピンオフだけど)

1940年、もう自動車も走っているし、飛行機も飛んでいる。アポロが月へ行く頃にはTシャツもアップデートされるんだけど、まだ、夜明け前だったんだ。

1930年くらいかな?アンダーウェアとしてジャージー(*天竺:Tシャツの生地)が登場します。たぶんヨーロッパから技術が伝わってくるんだけど、アメリカ人はボタンがキライでした。ヘンリーネックタイプは着たり脱いだりがめんどくさい。そもそも、貴族じゃないし。おまけに、縫うのも面倒だ。引っ張って伸ばせばよくね?(引っ張る文化の誕生)ということで、だんだん簡素化されて、所謂Tシャツが生まれます。

*Tシャツの最初には衿元は普通の生地が使われており、伸びませんでした。故に、ヘンリーネックのような前空きが必用でした。テイラーメイドの観点からすると、生地が伸びるというのは厄介です。顧客に渡した後、コントロールできないからです。

*ただアメリカ人は天才でした。伸びるという特性をみんなでシェアしました。着るのも簡単、脱ぐのも簡単。おまけに作るのも簡単。これは発明だ!笑

そして、アメリカ人はシャツの存在も疑い始めます。要らないんじゃないか... 誰かに見られるために生きているのではなく、人生の目的を達成しようとしています。結果、見た目なんて気にしません。もうTシャツでよくね?となって、見事Tシャツはアンダーウェアからランクアップします。

あぁなんてカッコいいのでしょう...

ただ、そんな彼らにもひとつだけ要望がありました。すぐ破れるのは何とかしてくれ。Tシャツはもっとタフに。...でしょうね。引っ張って伸ばすこそ正義です。笑 よし!わかった!生地をヘヴィーにしよう。糸を出来るだけ太くするんだ!

...もう、みんな気付いたよね。だから、糸が太いのです。笑思いついたら素直に作っちゃうのが良いところ。ただね、これは必要以上に太い!普通はこんなに太くしない。それで、形はそのまま...もっと着にくいのに。笑

ちょっと話がそれるけど、このTシャツには衿にフライスが使われていません。バインダー始末の衿は、身頃と同じ生地から取っています。その為、天竺編(身頃の生地)はフライス編み(50年代には一般的になる)より伸びないため、太く作ることが出来ず、1/2インチが限界でした。

*フライス編機は針が2重になるため複雑です。太い糸を掛けるなんて、超絶難しい。いや、そもそも、フライスを使おうって発想が無かったのかもしれない。

いろんな制約がありながらも、ヘビーウェイトTシャツを完成させました。僕の見立てでは、開発はここで精いっぱい。だから、最初はリバーシブルじゃなかったと思う訳です。破れない、タフなTシャツが出来ました。これだけで、十分画期的です。

当時はまだ、Tシャツにこういった認識はなかったのかもしれません。なにせ、新登場ですから... そう、これは紛れもなくアスレチックウェアの誕生なんだ!

...ということを伝えたくて、シングルを作りました。

やりすぎた!って気づくのはマーロンブランドがトライアンフに跨るちょっと前。やはり、何事も進化というのは一歩ずつです。

SURE MFG ATHLETIC DEPT

当時に僕たちがワープできたら、こんな事業部を作っていたと思います。コマーシャルも盛大に、リーバイスのシュリンクトゥフィットをまねて、シュアーのTシャツもプルオントゥーフィット...物は言いようです。笑 そんな訳で、このTシャツが大ヒットして間もなく...

評判を聞きつけたUSNのネコ大佐から電話がかかってくる...

「もしもし、僕だけど、これ、リバティーにしない?」

「ええええーーー!」

違うか?笑


発売と物語が逆になりましたが、リバティーをすでにお求めいただいた方にも、なるほど〜という内容になっております。 ビンテージで見たことないけど。笑 イエローもネイビーも是非ご注文ください♡

ステンシルありと無地をそれぞれご用意しました。
パターンは同じものを使用していて、サイズ感に変更はありません。
オンス表記で言うと8オンスのTシャツです。
1枚仕立てでもノスタルジー満載の仕上がりです。なにか雰囲気を感じるTシャツが出来ました。
ジーンズにも、ミリタリーパンツにも、もちろんチノパンにもオススメです。
ステンシルは永久ではなく、洗濯で落ちることがあります。ご希望の方はポニーリペアクラブが
再ステンシルを受け付けます。(xxdevelopmentまで送ってください)


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