THE BOSE MARK BD THERMAL for SURE-MAN (予約ページ)
8,800円(税800円)
初回生産分はソールドとなりました。ご好評いただきましてありがとうございます。嬉しいです。多数のお問い合わせをいただいていることから、早速ではありますが、3月30日の午後9時から、4月中にボーズくんが縫えそうな量を予約販売させていただこうと思います。
お届け日について、はっきりとしたご案内ができないのですが、もしよろしければ、ご予約いただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。
*3月30日午後9時から、こちらのページをご予約ページに切り替えます。
*商品ページのご用意お待たせしました。
ちょっと写真が間に合ってませんが、ソーイングボーイズのIGLIVEでご確認いただければ幸いです。
わたしのたわし
— THE BOSE MARK BD THERMAL for SURE-MAN
1960年代のサーマル。
首からほぼ水平のショルダーラインにアームホールをつけて、
人の体に沿う気なんてさらさらなくて、着たら勝手に伸びて、ほら、馴染んでいく。
この“気を利かせない感じ”が、らしさを生んでて——ナイスだと思う。
それでさ、たぶんこの時代のメインテーマはネックラインだったんだろうね。
パックにしたときに、きれいに丸く、円を描いて見えるようになってる。
吊るさなくても売れる理由は、あのネックの美しさだったんじゃないかな。
だから、僕たちも再現してみた。
肩と首の関係なんて、思いっきり無視して。笑
でも、なんか……すごく、いいのができたんだ。
生地の話
— BDで、裏も。
ネックラインの形が決まったとき、
「じゃあ、どんな生地でいこうか?」ってなった。
ふと頭に浮かんだのは、SURE TEEで使ってる“BD糸”だった。
ガサガサしてて、ちょっとクセがあるけど、なぜかみんな好きになってくれるあの糸。
あれでサーマルをつくったら、絶対たわしだろうなって思った。
でも、それがきっと良い気がした。
で、メープル君(伝説のニッター)に相談してみた。
「サーマル、BDでいけるかな?」
「表だけBDですか?」
「いや、裏も!」
そのときのメープル君の「ええぇ……」って声は、今でも忘れられない。笑
実際、裏もBDってなると編みの難易度はかなり高い。
滑りの悪い糸だし、パターンも複雑だし、編み機に付きっきりで調整が必要で…。
でも、数回のテストを経て、出来上がった編地は本当にナイスだった。
8.5オンスのミディアムクラス。
オールシーズン着られるにはこれくらいがちょうどいいし、
肌に当たる面積が少なくて、ずっと着ていたくなる着心地がいいなって思った。
毎日シュアーロンティーを着てる僕だけど、まさにそのまま、サーマルになりましたって感じ。
最初は未洗いの状態でお届けするから、
着て、洗って、干して、また着て。
繰り返すうちに、だんだんBD感が出てくる。
そして、“わたしのたわし”になっていく。
とてもナイスだ。笑
縫製の話
— フラットシーマーとボーズくん
サーマルを縫う場合、ミシンの選択肢は最初からひとつだった。
ザ、フラットシーマー。
針が4本、糸が6本、おまけに生地を切りながら縫い進むという、
アメリカ生まれのモンスターミシン。
複雑な機構は、お裁縫男子にとって憧れの的なんだ。
見た目もいい。着心地もいい。
仕上がりはまるで“面”になるように縫い合わさって、
肌にストレスがかからない、アンダーウェア向きの理想的な仕様。
なにせ、縫い目がクールだ。笑
でも問題は、使いこなすのがとにかく難しい。
日本にサポートもほぼ無いし、クセも強い。
何年か前、アメリカ製はアメリカで買えばいいと思って、 マイアミから1台輸入してみたことがある。 でも、結局どうにもならなかった。 届いた瞬間は最高だったけど、現実は厳しかった。
僕たちには、足りない何かがあったんだ……。
ちゃんと動かせるのは、ひとりだけ。 そう、MASTER BOZE.
昔から一緒に服づくりをしてきて、ミシンに話しかけるのはBOSEしかいない。
いろんな時間を経て、また同じ場所で向き合えることになった。
「もういっかい、フラットシーマー動かそうよ」って言ったら、
彼は変わらず、まっすぐな声で「いいっすねー」と返してくれた。
たぶん、それが全てだった。
きっといいものができる。僕はそう確信していた。
ボーズソーイングの価値観をSUREで継承するには一番いい方法だと思った。
今回のサーマルは、たった一人で縫い上げる。 BOSEの感覚や、感情も込みで、縫いたての空気まで届けたい。
そこに込めたのは、 信頼と、あの日二人で誓ったリベンジの始まりみたいなものかもしれない。
パッケージの話
—僕は君のことが大好きです
あのネックラインを再現したら、
パッケージを作らないわけにはいかない。
小さくたたんで、袋に入れて、完成だ。
BVDのハンサムボーイのように書きたかったが、モデルはBOSEしかいなかった。
まさか、パッケージのデザインに縫ってる本人が載るなんて...笑
僕は何度かトライするうちに面白くなってきて、このままマークにすることにした。 胸に書き書き込んだのは 「THE BOSE MARK of TRUST」 このサーマルにはぴったりのフレーズだと思う。
なれない油性プリントで、実に味のある仕上がりになったけど、team xxdevelopment の今が表れている気がして、気に入っています。
ここまで言うとさ、みんな捨てられなくなるかな?って。 もしも、ちょっと捨てにくいなと思ったら、僕は君のことが大好きです。笑
わたしのたわし
— 最後まで読んでくれてありがとう。
ここまでいろんな話をしてきたけど、 もしかしたら僕はただこれが言いたかっただけかもしれない。
このサーマルを着て、洗って、干して。
季節をまたいで、何度か袖を通して。
だんだん自分の体に馴染んできた頃、
“たわし”って呼んでくれたら、
それが最高の完成形なんじゃないかと思ってる。
格好よさとか、機能性とか、そういうのももちろん大事だけど、
“わたしの”って言えるものって、たぶんそれだけじゃできなくって、
時間とか、空気とか、体温とか。
そんなものが少しずつしみ込んで、
SUREのサーマルが“わたしのたわし”になったら、 本当にいいなと思う。
THE BOSE MARK BD THERMAL
気に入ってもらえたらうれしいです。
と、いうわけでシュアーのサーマルシャツをどうぞよろしくお願いします。
つくりはトラディショナルフィット。別にオシャレなんて目指してません。って感じがナイスです。
サーマルはお腹と筋肉と顔面次第。呼吸を止めてジャストで着たり、インナーだったらバレなさそうって、ゆったり着たりは自由でいいと思います。5サイズ展開したのもそんな理由からです。サイズ選びはシュアーTEEと同じでOKだと思います。
カラーはオフホワイトとキナリをご用意しました。
オフホワイト(着るだけでチョットいいひと)
キナリ(どうせすぐ汚すひと)
洗ったら、少し縮むのでサイズチャートに詳細を載せておきました。
ひとりで縫ってるからって、どうか遠慮しないで。
もし気に入ってくれたら、3枚買ってくれてもいいです。
もしも、 売り切れてたら、ごめんなさい。
その時はちょっとだけ待ってて。
こんな日々が続けばいいなと思ってます。
ありがとう。
Pony Boyより
PATTERN : Sure Thermal ’24
FABLIC : HONEYCOME THERMAL 8.4oz (100% USA Cotton)
STITCH : Flatseam
THREAD : Cotton
COLOR : Off White / Kinari (Natural Cotton)
SIZE : S.M.L.XL.XXL
PRICE : 8,800 JPY (tax in)
あ、どうもボーズです。
もしよかったら僕の話も少し聞いてください。
xxdevelopmentに再合流したとき、
「またフラットシーマーを動かす日が来るのかな?」なんて、ちょっとだけ思ってました。でも、まさか本当に来るとは... 動かそうとしたら、ミシンのセッティングはあの頃のまんまで、思わず笑ってしまいました。笑
あの頃は、うまく縫えなくて泣きながら過ごしたこともあったけど、不思議なもんで、手って覚えているんですね。
今回、久しぶりだったけど、
縫い目同士の重なりと、ストレートの伸び。衿バインダーのカーブはテンションと糸調子にこだわって作りました。あの頃よりちょっと上手くなってるかもしれません。裾のロックが ”ピロン” ってしてるのは、僕なりのあいさつ代わりです。
それで、「やりましょう!」とは言ったものの、今じゃシュアーメイトは100万人もいるらしい。笑
ポニーが縫いたてをパッケージして、ボーズマークまで描くって。笑
縫うのは僕一人なので責任重大。大切に作りました。
これからもあなたの一番近くに居させてほしい。
僕にも言わせて。
ALONG BEE WITH YOU.
ハニカムだけに。
合掌。
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